かぜ薬

アズレンスルホン酸ナトリウム

あずれんするほん / 第3章

過去問 3 問

💡 作用のポイント

60 カミツレの成分であるアズレンを水溶性にしたアズレンスルホン酸ナトリウムが用いられる場合もある。

🧪 理系視点でスッキリ納得!作用機序・化学のウラ話

アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して配合される抗炎症成分。カンゾウ由来のグリチルリチン酸と同様に「粘膜を修復する」側の薬で、プロスタグランジン産生を抑えて消炎するNSAIDsとは作用の方向が逆になる点が整理の軸。

※ この欄は運営者が作成した学習用の補足メモ(下書き・監修前)です。試験の正誤判断は 必ず厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』および添付文書に従ってください。

📝 この成分が出題された過去問 3 問

2025年 / 愛媛県 問69 標準 ★★☆ 単体ページ →

口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a デカリニウム塩化物は、喉の粘膜を刺激から保護する成分として配合されている場合がある。 b ヨウ素の一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に移行するため、妊娠中に長期間にわたって大量に使用された場合には、胎児にヨウ素の過剰摂取による甲状腺機能障害を生じるおそれがある。 c アズレンスルホン酸ナトリウムは、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して配合されている場合がある。 d グリセリンが配合された含嗽薬については、口腔内に傷やひどいただれのある人では、強い刺激を生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。

  1. 1. a,b
  2. 2. a,c
  3. 3. b,c
  4. 4. b,d
  5. 5. c,d
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正解:3

【正解】3番 a 誤り:デカリニウム塩化物は、殺菌消毒成分として配合されており、粘膜の保護成分ではない。(粘膜の保護にはプロピレングリコールなどが用いられる) b 正しい:記述の通り。ヨウ素(ポビドンヨード等)の長期・大量使用は胎児の甲状腺機能障害を引き起こすおそれがあるため妊娠中の使用には注意が必要である。 c 正しい:記述の通り。アズレンスルホン酸ナトリウムは抗炎症および組織修復作用を期待して配合される。 d 誤り:強い刺激を生じるおそれがあるため使用を避ける必要があるのは、エタノールが配合された含嗽薬である。(グリセリンは粘膜の保護や湿潤を目的として配合される) 【要点】 成分の「主な作用(殺菌、抗炎症、保護など)」と、使用上の注意における「原因物質(エタノールの刺激性、ヨウ素の胎児への移行)」を正確に結びつけて覚えることが重要です。

2025年 / 東京都 問71 標準 ★★☆ 単体ページ →

口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)及びその配合成分等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 1. アズレンスルホン酸ナトリウムは、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させ、その増殖を抑えることを目的として用いられる。
  2. 2. ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、その使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。
  3. 3. ラタニアは、クラメリア科のクラメリア・トリアンドラ及びその同属植物の根を基原とする生薬で、咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用により炎症の寛解を促す効果を期待して用いられる。
  4. 4. 響声破笛丸は、体力に関わらず使用でき、しわがれ声、咽喉不快に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
  5. 5. 桔梗湯は、体力に関わらず使用でき、喉が腫れて痛み、ときに咳がでるものの扁桃炎、扁桃周囲炎に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
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正解:1

【正解】1番 1. 誤り。アズレンスルホン酸ナトリウムは、炎症を起こした粘膜の組織修復を助ける「抗炎症成分」であり、細菌を直接死滅させる殺菌成分ではありません。 2. 記述の通り。ポビドンヨード(ヨウ素)は金属を変色させる性質があるため、銀を含有する歯科材料(義歯等)の変色に注意が必要です。 3. 記述の通り。ラタニアはクラメリア科の植物の根を基原とする生薬で、収れん・消炎作用により咽喉の痛み等に用いられます。 4. 記述の通り。響声破笛丸は声の出しすぎによるしわがれ声等に適しますが、構成生薬にダイオウ等を含むため胃腸が弱く下痢しやすい人は注意が必要です。 5. 記述の通り。桔梗湯は体力に関わらず使用でき、喉の腫れや痛み、扁桃炎などに用いられる代表的な漢方薬です。 【要点】 アズレンスルホン酸ナトリウムは「抗炎症・組織修復」成分です。「殺菌成分(セチルピリジニウム塩化物など)」との違いを狙う定番のひっかけ問題に注意しましょう。

2025年 / 愛媛県 問92 難問 ★★★ 単体ページ →

口内炎用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を基原とする生薬で、組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。 b 口内炎は、疱疹ウイルスの口腔内感染や、医薬品の副作用として生じる場合がある。 c アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、患部からの細菌感染を防止することを目的として用いられる殺菌消毒成分である。 d 茵蔯蒿湯は、体力虚弱で、元気がなく、胃腸の働きが衰えて、便秘するものの蕁麻疹、口内炎、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみに適すとされる。

  1. 1. a,b
  2. 2. a,c
  3. 3. b,c
  4. 4. b,d
  5. 5. c,d
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正解:1

【正解】1番 a 記述の通り。 b 記述の通り。 c 誤り。アズレンスルホン酸ナトリウムは「抗炎症成分(組織修復促進など)」であり、殺菌消毒成分ではない。(殺菌消毒成分はセチルピリジニウム塩化物など) d 誤り。文面は茵陳蒿湯ではなく「茵陳五苓散」または「十味敗毒湯」などの説明である。茵蔯蒿湯は、黄疸やのどの渇きがある比較的体力のある人の皮膚病等に用いられる。 【要点】 アズレンスルホン酸ナトリウムは抗炎症・組織修復成分であることを確実に覚えよう。生薬や漢方処方の適応症は、他の似た処方名との引っ掛けに注意が必要。