痔の薬
ナファゾリン塩酸塩
なふぁぞりん / 第3章
💡 作用のポイント
止血成分① アドレナリン作動成分血管収縮作用による止血効果を期待して、テトラヒドロゾリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩、エフェドリン塩酸塩、ナファゾリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分が配合されていることがある。
🩹 現れることがある副作用(抜粋)
- 1)代表的な配合成分、主な副作用(a) アドレナリン作動成分交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、ナファゾリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分が用いられる。
🧪 理系視点でスッキリ納得!作用機序・化学のウラ話 🧪 作用機序・化学のウラ話(閉じる)
ナファゾリンは血管平滑筋のαアドレナリン受容体(主にα1)に直接作用して血管を収縮させるアドレナリン作動成分。鼻粘膜の細動脈を収縮させて充血・腫れを和らげる。手引きは「過度に使用されると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、逆に血管が拡張して二次充血を招く」と明記している。これはα受容体のダウンレギュレーション(tachyphylaxis)で、リバウンド性の鼻閉(薬剤性鼻炎)の機序である。
※ この欄は運営者が作成した学習用の補足メモ(下書き・監修前)です。試験の正誤判断は 必ず厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』および添付文書に従ってください。
📝 この成分が出題された過去問 2 問
アドレナリン作動成分に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 交感神経を刺激して鼻粘膜を通っている血管を( a )させることにより、鼻粘膜の( b )や腫れを和らげることを目的として、ナファゾリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分が用いられる。
- 1. 収縮 充血
- 2. 収縮 化膿
- 3. 拡張 疼痛
- 4. 拡張 充血
- 5. 拡張 化膿
▶ 正解と解説を表示 ▼ 正解と解説を閉じる
正解:1
【正解】1番 ・(a) 収縮:記述の通り。アドレナリン作動成分は交感神経を刺激して血管を収縮させ、鼻づまりを改善します。 ・(b) 充血:記述の通り。血管が収縮することで、鼻粘膜の充血や腫れが和らぎます。「化膿」や「疼痛」ではありません。 【要点】 アドレナリン作動成分は「血管収縮」作用によって鼻づまりを和らげます。「血管拡張」とするひっかけ問題が頻出なので注意しましょう。
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する記述について、誤っているものを選べ。
- 1. 鼻炎用点鼻薬は、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による諸症状のうち、鼻づまり、鼻みず、くしゃみ、頭重の緩和を目的として、鼻腔内に適用される外用液剤である。
- 2. スプレー式鼻炎用点鼻薬は、噴霧後に鼻汁とともに逆流する場合があるので、使用前に鼻をよくかむ。
- 3. 点鼻薬の成分は、鼻粘膜を通っている血管から吸収されて循環血液中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある。
- 4. ナファゾリン塩酸塩が配合された点鼻薬は、過度に使用すると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、逆に血管が拡張して二次充血を招き、鼻づまりがひどくなりやすい。
- 5. クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎にも有効である。
▶ 正解と解説を表示 ▼ 正解と解説を閉じる
正解:5
【正解】5番 1. 記述の通り。鼻炎用点鼻薬は、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による鼻づまり等の諸症状の緩和を目的とします。 2. 記述の通り。スプレー式鼻炎用点鼻薬は、使用時に噴霧後に鼻汁とともに容器内に逆流する場合があるため、衛生面から注意が必要です。 3. 記述の通り。点鼻薬の成分は、鼻粘膜から血管を通って循環血液中に移行し、全身性の副作用が現れることがあります。 4. 記述の通り。ナファゾリン塩酸塩などの血管収縮成分は、過度に使用すると鼻粘膜の血管が拡張し、かえってうっ血(鼻づまり)を悪化させることがあります。 5. 誤り。 クロモグリク酸ナトリウムはアレルギー性鼻炎に対して効果を発揮するため、アレルギー性ではない鼻炎や副鼻腔炎には無効です。 【要点】 クロモグリク酸ナトリウムなどのアレルギー用薬成分は、アレルギー性鼻炎(花粉症など)にのみ有効であり、非アレルギー性の鼻炎や副鼻腔炎には効果がありません。「どんな鼻炎にも効く」というひっかけに注意しましょう。