浣腸薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1. 浣腸薬は、繰り返し使用すると直腸の感受性の低下(いわゆる慣れ)が生じて効果が弱くなり、医薬品の使用に頼りがちになるため、連用しないこととされている。
- 2. 注入剤の場合、注入する薬液は人肌程度に温めておくと、不快感を生じることが少ない。
- 3. 注入剤の場合、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果が期待されるが、直腸内の浸透圧変化に伴い、肛門部に冷感を生じる。
- 4. 坐剤が柔らかい場合には、しばらく冷やした後に使用し、硬すぎる場合には、柔らかくなった後に使用する。
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正解:3
【正解】3番 1. 記述の通り。繰り返し使用すると「慣れ」が生じ、効果が弱くなるとともに、薬剤に頼りがちになる。 2. 記述の通り。冷たい薬液をそのまま注入すると、冷感による不快感や腹痛を起こすことがあるため温めるとよい。 3. 誤り。浣腸薬(グリセリンなど)の作用機序は、高濃度の成分が「直腸粘膜を刺激」して便意をもたらすものであり、腸管壁から水分を取り込むのは「内用下剤(塩類下剤など)」の仕組みである。 4. 記述の通り。坐剤は温度によって硬さが変わるため、柔らかいときは冷やし、硬すぎる(体温で溶けにくい)ときは少し温めてから使用する。 【要点】 浣腸薬(注入軟膏等も含む)の作用機序は「高濃度グリセリン等による直腸粘膜の刺激」です。「水分を引き込んで…」という記述が出てきたら、それは塩類下剤(酸化マグネシウムなど)のひっかけ問題なので注意しましょう!