腸に作用する薬の成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a ロペラミド塩酸塩が配合された止瀉薬は、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢の症状に用いられることを目的としており、食あたりや水あたりによる下痢については適用対象ではない。 b 細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として、ベルベリン塩化物が用いられているが、腸内細菌のバランスを整え、腸内環境を安定化させることができるため、下痢の予防にも推奨される。 c 大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激して排便を促すビサコジルの内服薬は、胃粘膜に無用な刺激をもたらすのを避けるよう錠剤がコーティングされている場合があるが、胃内で溶け出すおそれがあるため、服用前後1時間以内の牛乳の摂取を避けることとされている。 d マルツエキスは、主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解(発酵)して生じるガスにより便通を促すとされており、瀉下薬としては作用が比較的穏やかなため、主に乳児の水分不足に起因する便秘に用いられる。
- 1. 正 正 誤 誤
- 2. 誤 正 正 誤
- 3. 正 誤 正 正
- 4. 誤 誤 誤 正
- 5. 正 誤 正 誤
▶ 正解と解説を表示 ▼ 正解と解説を閉じる
正解:5
【正解】5番a:正。ロペラミド塩酸塩は食あたりや水あたりによる下痢には適用されず、食べすぎ・飲みすぎや寝冷えによる下痢に用いられる。 b:誤。ベルベリン塩化物は細菌感染による下痢等に用いられるが、「下痢の予防」を目的として使用されるものではない。 c:正。ビサコジル内服薬は胃で溶けないようコーティングされているため、胃内で溶かしてしまう牛乳の服用前後1時間以内の摂取は避ける。 d:誤。マルツエキスは、麦芽糖の分解によって生じる有機酸(ガスではなく)等により腸管運動を促すものであり、主に乳児の便秘に用いられる。 【要点】 ロペラミドの適応範囲や、ビサコジル服用時の「牛乳摂取を避ける(理由:胃で溶けてしまうから)」という定番のひっかけパターンを確実に押さえましょう。